茨城のヤブ山歩き (No.9)  高崎山 (594.4m)  

2万5千分の1地形図「大中宿」 久慈郡水府村 平成15年5月2日

県道常陸太田大子線から武生林道に入る。林道をしばらく走り、持方の集落に入るとすぐに袋田、小生瀬方面に大きく曲がる。地形図を見ると大子町と水府村を分ける境界がこの林道を横断し、尾根上に高崎山まで続いている。この尾根に乗ることができれば、高崎山山頂まで続く稜線に出られそうである。

12時56分。林道脇の駐車スペース一台分に車を止め、歩き始める。地形図を見て見当をつけ、すぐに道から尾根に入る。落ち葉の堆積した斜面でよく滑るため、立ち木や枝に手を掛けながら歩く。すぐに小ピークに着き、ここから明瞭な稜線歩きとなった。展望は得られないが、さわやかな雑木林の中の歩きで、シジュウカラが盛んにさえずり、ゲラのドラミングが響き渡る。樹木はモミジやコナラなどで、ヤマツツジが多いが早くも数本のツクバネウツギも咲いていた。林床にはヒトリシズカ、フデリンドウなどの花が見られる。地図には現れないような小ピークをいくつか上り下りし、途中背丈よりも高い笹の中を歩きながら、11時28分、4等三角点の設置された高崎山山頂に着いた。山頂は笹で覆われている。東に男体山が見える。帰り道はコシアブラを採りながら、明瞭な尾根道を歩いていたが、なかなか最初に登りだした尾根に着かない。檜の樹林帯に入り、道間違いを確信した。地形図を見る。方角を確認しないで道を下りてきたが、今歩いているこの尾根は、林道とほぼ平行して袋田方面に向かって小生瀬まで続いている。小ピークでの尾根の確認を怠ったため、大きな尾根上を歩き、小さな支尾根の分岐を見逃してしまった。これではいつまでも林道には出られない。すぐ左側にあるはずの林道に向かうための道を探し歩いていると、木材運搬用の道があり、ここで尾根から外れ、すぐに林道に出た。高崎山の地図を見る

高崎山山頂に至る笹藪
高崎山取り付き尾根 高崎山山頂

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