茨城のヤブ山歩き (No.11)  鷹取山 (424.4m)  

2万5千分の1地形図「山方」 久慈郡水府村 平成15年6月29日

 県道29号常陸太田烏山線を走り、上宮河内の日帰り温泉施設「金砂郷の湯」で西金砂神社方面に右折。沢沿いの道路脇には面白い形をした石像があちこちに置かれている。これらの石像は金砂神社の磯出大祭礼で演じられる大田楽の舞を表しているというが、まだ新しいところをみるとこの3月に72年ぶりに大祭礼が行われるのを記念して作られたものであろう。しばらく走ると鳥居前に出た。ここまで沿道に民家は少ないが神社のためであろうか立派な舗装道路となっている。この鳥居をくぐると神域で細い山道の走りである。神社入口に設けられた駐車場まで鳥居から5分ぐらいで着いた。3月の大祭礼には相当の人たちで混雑したであろうが、いまは数台の車が止まっているだけで訪れる人も少なく静かである。

 11時25分歩き始める。コースは地形図で道が確認できる、道路上から鷹取山山頂北側に続くルートをとることにした。地図上で道はここから東に約250m歩き南に曲がる。そして沢道の取り付きとなる。神社周辺は散策コースになっており、鷹取山への道は地形図にハッキリと示されているから、すぐわかるだろうと歩いた。杉の巨木に囲まれた道を歩くがすぐに開けた道となり、鮮やかな緑の中にマタタビの白い葉が目につく。沢が見つかるが道らしいものはない。そのまま沢道に入らず先へ進むが道は回り込み沢は現れない。道を戻り先ほどの沢沿いを歩き始める。雑草が伸びて露で濡れていたがすぐに沢へ入るようになった。倒木で遮られあまり気持ちのいい沢でないのでここで引き返し、別な道を探すことにした。地図では鷹取山から西斜面につけられており、道路から山頂まで最短の道がある。この入口はわかりにくく、十分注意してないと見過ごしてしまう。12時40分薄暗い樹林の中にかすかな道が見え入ってみる。手入れのされていないヒノキの林で、すぐに道は二つに分かれる。林の斜面につけられている道を見当をつけ進むが、この後も小さな踏み後が何カ所か現れとまどうが適当に判断して進む。すぐに尾根に乗ったが左に分岐する道が現れ、周囲の高さを見て左に折れ、すぐに鷹取山山頂に着いた。12時55分山頂着。山頂はヒノキ、ヤマザクラ、コナラなどの樹林の中で展望無し。蚊や蜂が飛び回っていて早々に山頂を後にした。帰り道の道路脇にはシモツケ、ヒメレンゲ、イワガラミ、オカトラノオ等の花が見られた。 鷹取山の地図を見る

鷹取山入口 鷹取山山頂

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