茨城のヤブ山歩き (No.69)  高峠(183.7m)  

2万5千分の1地形図「笠間」 笠間市 平成21年11月21日

 笠間市北部の高峠を歩く。今回は高峠山頂から東に1.7kmの山内山からの縦走でスタート地点に戻る周回ルートをとる。

県道61号日立笠間線にある上福田バス停近くに車を停め、1010分歩き始める。山内山山頂で昼食休憩後、1248分高峠に向かう。山内山との分岐を過ぎると、周囲はヒノキの人工林となる。枝打ちや間伐などの育林が一切されていないようで、太陽光が入らず林床は薄暗い。

15174mのピークを過ぎた。道は北から東に大きく進路を変える。ここを過ぎると林層は一転してシデ類やコナラ、ヤマザクラなどの里山林となり、光も入り心地よい山歩きとなる。時折、不明瞭な山道が交差する。ここ笠間市には近隣との市境界沿いには、仏頂山や吾国山、難台山など茨城では知られた山があるが、市の中心部に近いがこのような無名の山を歩くのは、よほど物好きな人だけなのだろうか。しばらく起伏のほとんどない尾根歩きで小ピークをいくつか通過する。

124分林道に出た。この道も今は走る車がないようでだいぶ荒れている。少しの間、山頂への尾根道を探し林道を歩く。踏み跡が見つからず、ヤブをかき分け急斜面を登ると、すぐに尾根に出た。尾根道にはモミジイチゴが通路をふさぐように生育し、これを分けながら歩くがトゲが痛い。この辺は林業用だろうか、道が錯綜し地図をよく読まないと思わぬところに入り込んでしまうかもしれない。

148分高峠山頂に着いた。ヒノキに高峠と書かれた木札が取り付けられている。三等三角点があり、周囲はヒノキの人工林に囲まれ、展望はない。今日歩いた山内山からこの高峠まで直線で2km弱の距離だが、どちらのピークにも三等三角点が設置されている。三等三角点の設置間隔は約4kmとのことだが、こんな近くでも同じ等級の三角点が設置されているのは何かわけがあるのか。

帰りは林道を歩く。ここでも大量の家庭ごみが捨てられていた。今は道が荒れて車が走れる状態ではなく、車が入ることはないだろうが、そのかわり捨てられたゴミを回収することも難しくなった。地域住民に利用されないこのような林道は閉鎖し、自然に戻すべきだと考える。それでないと廃棄物処理道となってしまうかもしれない。

 
登山道口の林道 高峠山頂