茨城のヤブ山歩き(No.156)  高塚山(369.9m)  

2万5千分の1地形図「大中宿」 大子町 平成25年09月28日

この8月に常陸大宮市盛金の熊の山を歩いた。このとき山中で、「熊の山」とともに「高塚山」と書かれた道しるべが目につき、高塚山の存在を知った。

国土地理院のホームページで調べると、熊の山からわずか北、常陸大宮市と大子町の境界上に、三角点の設置された山があり、基準点名「上高塚」とある。ここが高塚山だろう。

8月に歩いた熊の山の道から入れば、その先に高塚山はある。しかし、この高塚山に直接登る道はないだろうか。地形図を見ると高塚山ピークに至る山道は書かれていないが、ピークを取り囲むように、中腹に山道がつけられている。ピークからすぐ下の鞍部には電波塔が建てられ、ここまで道がつけられている。この道は電波塔へ行くための作業道だろう。

今回は高塚山北部の橋本地区から入り、尾根に乗ろう。

 

水戸方面から国道118号を走り、大子町に入る。西金大橋を渡ると、すぐに橋本地区への道があり、ここに「高塚山」と「熊の山」と書かれた二つの道しるべがあった。

坂を上ると果樹園が現れ、赤い実をつけたりんごがたわわに実っている。りんご狩も始まっているようだ。

 

尾根沿いの斜面につけられた生活道路を歩き、地域の人にとっての裏山に向かう道を探しながら歩く。当然、高塚山への案内があるだろうと考えていたが、見当たらない。このため見当をつけて山の方向に入る。民家脇から畑の中の道を歩くと、すぐに山道となった。

しばらくは斜面につくられた道を歩く。道はところにより荒れて、倒木が道をふさぐ。

 

1120分、尾根に乗った。コナラやシデ類が多い落葉広葉樹の二次林で、しっかりとした道がつけられている。

 

1129分、道は尾根を挟んで二手に分かれた。左右の道はどちらも尾根を巻くようにつけられている。正面の尾根にもわずかに踏み跡がある。急斜面のこの尾根を直登すれば山頂だろう。

地形図で確認する。右方向の道は地形図には書かれていない。左の巻き道を進むと、高塚山の主稜線に合流し、ここから山頂に向かえそうだ。立ち木につけられた道しるべにも左方向に高塚山とある。

左の巻き道を進むとすぐに主尾根に出た。ここは4ケ所から道が出会う。今日これまで歩いてきた道、山頂に向かう尾根、熊の山から方面からの縦走路と思える道、そして北からの尾根道。

 

山頂まではもうわずか、ジグザグにつくられた道を登り、1144分、山頂に着いた。「上高塚山」と書かれた木札が立ち木に取り付けられ、三角点が設置されている。周囲は落葉樹に囲まれ、展望はないが、わずかに北東方面に、木々の間から久慈山地の山並みが見える。

ここから少し下るとNTTの電波塔の建てられた鞍部に出た。

 
「高塚山」と「熊の山」の道しるべ ここから裏山の尾根に向かう
高塚山と右に電波塔 ここから山道に入る
 
尾根道の樹林  正面の尾根から左の巻き道へ 
   
四方への分岐から尾根に向かう   高塚山山頂