茨城のヤブ山歩き (No.7)  武生山 (458.9m)  

2万5千分の1地形図「大中宿」 久慈郡水府村 平成15年2月9日

 県道常陸太田大子線を太田方面から北上し、竜神峡入り口前を通り過ぎて約2Km、道路の右側民家脇に「茨城の自然百選地 武生山 武生神社入り口」と書かれた立て看板が見える。ここで道路を左折して細い道に入る。生活道路らしき道を少し進むと宝剣展望台と書かれた場所に着いた。すぐ先には武生神社入り口の鳥居が見える。

  斜面に数件の民家が点在し、柔らかな日差しの下で、のどかな山村風景を醸し出している。立木につながれた飼い犬が、見知らぬ人間を見て訝しげにワンワン吠える。

  12時15分歩き始め、すぐに神社の鳥居をくぐる。背丈の高い杉林の中を少し歩くが、すぐに武生神社本殿への石段となり、鮮やかな朱色の表門をくぐり武生神社境内に入る。しばし神社の由緒沿革などを眺め、武生山山頂を極めるべく神社の裏手に回る。途中に太郎杉と呼ばれる大きな杉の古木があり、根本に立てられた標識には樹齢800年、高さ35m、周囲5mと書かれていた。少し先のこんもりとしたピークらしきところで三角点を探すが見つからない。そのまま進むとすぐ林道に出た。この道は武生林道と呼ばれ、小生瀬に通じている。先ほど車を止めたとき地元の人に聞いたところ、武生神社の建てられている山を武生山と呼んでいるが、山頂は少し離れたところにあるようだとのこと。改めて地形図を取り出してみる。道の右側に武生神社があり、この山の等高線のピーク上に武生山と書かれ、三角点はその左上の道路付近に表示されている。三角点の場所が必ずしも山頂を示しているものではない。この山は神域であり、山頂付近の木を切ることができず、上空からの確認がよいこの場所に三角点を設置したということも考えられる。

  林道を横切り前方の小ピークに行ってみる。ここがそうかもしらんと三角点を探すがない。もう戻ろうとしたが少し先に多少低めのピークが見える。念のためと考え、行ってみると三角点があった。ここが武生山か。道路と急斜面の間のやせ尾根上の小ピークであり、先はヤブの中行き止まりとなって、ここを探し出すのは難しい。すぐ下には林道が通じており、車で来れば1分足らずの武生山登山ができる。

  西には奥久慈の山々が広がり、ちょこっと突き出たかご岩が見える。
  帰路は再び武生神社を回り、1時10分車に戻った。
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武生神社入口 武生山山頂の三角点

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