茨城のヤブ山歩き (No.73)  館岸山(256m)  

2万5千分の1地形図「岩間」 笠間市 平成22年06月06日

 笠間市の館岸山(たてぎしやま)を歩く。地図を見ると、この山は宍戸ヒルズカントリークラブと石岡ゴルフ倶楽部の2つのゴルフ場に挟まれている。山頂への道は書かれていないが、山頂を取り囲むように複数の道がつくられている。館岸山は宍戸アルプスを形成する山の一つであり、地域の人たちに歩かれている山であろうか。

笠間中心部から石岡方面に通じる国道355号線を南下、北関東自動車道の高架下を通り、上郷地区で右折、県道280号に入る。右手にはこれから歩く館岸山方面、左には愛宕山が姿を見せる。ここで右折し、登山口となる集落に向かうが、区画整理された田んぼの中の道はどこも同じように見える。民家近くの駐車スペースに車を停め、1051分歩き始める。

現在地を特定するために地図に書かれたお寺を確認し、民家脇から館岸山方面に向かう。竹林を抜けると、すぐにヒノキの人工林となる。手入れの行き届いていない林で、薄暗い。すぐに道は二手に分かれる。左手は尾根に向かい、右手は尾根を巻くように道がつくられている。地図を確認し、まだ尾根に乗るのは早いと判断、右手の道を進む。この後も分岐する道が二度、三度と現れ、判断に迷うが、自分が進む尾根方向を地図で確認し、歩く必要がある。間違ってもおかしいと思えば元に戻ることである。しかしできるだけ効率的な歩きをするためには道間違いは極力避けたい。

1123分、道は二つに分かれる。案内板には、右側が「泉蔵院を経て花園地区へ」、左側は「館岸山・館岸城址へ」と書かれている。この先の道はだいぶハイキング道らしくなってきた。ほとんど起伏のない道を歩くと、右手に大きなくぼ地が見えてきた。採石場のようだ。地下水がたまり、二つの池が見える。ここを過ぎると傾斜が増してくる。その途中で「この下当りが昔の金山」と書かれた小さな案内板がある。
茨城は古くは金山開発の盛んな地であったから、この辺も昔の金山があったのだろうか。メジロやヤマガラのさえずりに導かれ、モミジイチゴやクサイチゴなどの果実を食べながらの快適な歩き。
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42分、分岐に着いた。ここからは左方面の尾根に乗って山頂に向かう。丸太の置かれた階段を登り、1146分館岸山山頂に着いた。

山頂周辺はヒノキの人工林に囲まれ展望はない。

 
館岸山登山口 登山口集落のお堂
泉蔵院と館岸山方面分岐 採石場
 
 金山方面の案内板 山頂への分岐 
 
ハイキングコース案内板   館岸山山頂