茨城のヤブ山歩き(No.158)  天妃山(21.1m)  

2万5千分の1地形図「大津」 大子町 平成25年10月14日

国道6号線を北上し、北茨城市に入るとまもなく小さな岬が現れる。幾度となく見た光景だが、これが天妃山(てんぴさん)とは知らなかった。

 

海岸の堤防沿いに車を停める。上り口を探すと鳥居が現れ、神社の入口となった。ここには弟橘媛(おとたちばなひめ)神社と書かれている。

四十数段の階段を上るとすぐに地形状の鞍部となり、この場に神社の拝殿が建てられている。周囲にはいくつかの小さな社が置かれ、ここは神々の合祀されている場所のようだ。

 

天妃山由来によると「この山は昔、朝日指峯といい、薬師如来を祭っていた。元禄3年に徳川光圀がこの像を村内の松山寺に移し、唐の高僧心越禅師の持参した中国の海神である天妃神を祀り、海の守護神とした。それ以来、ここを天妃山という。その後、天保2年徳川斉昭がヤマトタケルの妃である弟橘媛を陸海の守護神として祀り、弟橘媛神社と改めた」と言うようなことが書かれている。

 

鞍部のすぐ先、南北方面には等高線に現れないような数メートルの小さなピークになっている。南側のピークに向かう。数段の階段を上ると太平洋の展望が開ける。

次に神社の裏側となる北方面に向かう。階段を上るフェンスに囲まれ施錠された社がある。ここが神社の本殿のようだ。

社の裏側に三角点が置かれている。一帯をツワビキの黄色い花が彩っていた。

 
天妃山 神社口
鞍部 太平洋
 
太平洋とツワブキの花  三等三角点