茨城のヤブ山歩き (No.17)  戸屋山 (565m)  

2万5千分の1地形図「町付」 久慈郡大子町 平成16年2月15日

 大子町北部の戸屋山を歩く。地形図を見るとここは道路から道が通じているようで、登山口さえ見つかれば山頂へはすぐ行けそうだ。
  国道118号から県道205号須賀川大子線に入る。ここは毎年3月に行われる大子マラソンで走っている道である。両側に茶畑が広がる。奥久慈茶の里公園手前を右折し県道159号上野宮下金沢線に入る。ここで地図を道路地図から地形図に換える。道の曲がり具合と距離から入口を特定する。道路から北に向かって明確な道が見え、この道は沢道のようだ。また右手にも細い道が見え、この道は尾根に続いているようにも見えるがすぐ先には鳥居が見える。地図では登山口は沢からとなっており、少し歩き右に曲がって尾根に乗っている。
 11時15分歩き始める。小さな沢沿いに造られた道は何かを滑らしたような跡がしばらく続いている。道は浸食の進んだ沢道となった。沢の周りの斜面には切り倒されたヒノキが散乱している。先ほどの何かを滑らしたような跡はこの木を引いた跡のようだ。間伐で切り倒した木を下の道路まで滑らせて運んだのであろう。急な沢道は踏み跡の確認はできなくなった。ここで尾根に乗るべく右手の急斜面を登る。ヒノキの植林で林床に下草はなく赤土の斜面は滑って歩きにくい。立木を手がかりに登る。11時27分尾根に乗った。尾根は踏み跡が通じており下の道路の方にも下りているようだ。この道を登ってくれば先ほどの急斜面の沢を登らずに来られたかも知れない。いずれにせよ後は地図を見て尾根を間違わずに辿れば戸屋山に着くはずだ。上空は青空だが風が強く、小雪が林の中にも吹き込んでくる。体感温度がぐんぐん下がり手が冷たい。薄暗いヒノキの人工林の中を歩き、11時38分戸屋山山頂に着いた。三等三角点があるが他に山頂を示すものは何もなく、林の中で展望はない。11時46分山頂発。次の見張山に向かって尾根を歩く。

戸屋山入口(左が沢、右が尾根方面) 戸屋山山頂

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