茨城のヤブ山歩き (No.4)  焼付山 (32.9m)     

25千分の1地形図「常陸太田」   常陸太田市 平成14年7月7日

日立から国道6号石名坂手前を久慈鉄工団地方面に向かい、常陸太田市に入るとすぐに真弓が丘ニュータウンに至る。この団地の南に位置する焼付山は標高32.9mで山というよりも丘といった方が適切な感じを与える。宮城県から茨城県北部に至る阿武隈山地の東南端の山々に位置するであろう焼付山は、南側は関東平野の田畑に囲まれ、この中を日立電鉄線が走り、近くには川中子駅がある。また、ここから東に約2mの位置に風神山がある。

木々が生い茂る小さな森の周囲を生活道路が走る。地形図から見ると、この森の中の小高いところが焼付山と考えられる。団地を少し離れたところの森の脇に車を止め、森の周囲に造られた道を歩きながら登山道を探し、民家の前を通り過ぎる。最初にここだと思って入った道はすぐにお墓の中で、行き止まりとなった。次に入った道は民家のすぐ脇に造られた道で、注意していなければ気づかずに通り過ぎてしまいそうだ。

  それでも森の中に入ると杉、カシ、山桜などの木々が生活感のある周囲を覆い隠し、登山道らしくなる。が、すぐに道は開かれたところに行き着く。山頂部らしきところには鉄塔が建てられていた。地形図で確認してみると焼付山山頂は高圧線の下で三角点がある。鉄塔の下に立って周囲を見回してみる。こんもりとした山頂部にはネギや大豆などの植えられた畑となっており、この畑の中央部に三角点が設けられていた。この山では畑に出ている人は毎日山頂を踏んでいることになるだろう。梅雨時期の今日は梅雨の谷間で快晴となり非常に暑い。気の早い蝉の声も暑さを演出している。山頂に立っていると、日立電鉄の電車や車の音などが聞こえ、これまで歩いた山と違って生活の感じられる山であった。

   12時16分民家の脇の道を歩き始め、5分後の12時21分山頂着。非常に省エネ型の登山であった。 焼付山の地図を見る

   畑の中の三角点