茨城のヤブ山歩き (No.91)  雪入山(345m)  

2万5千分の1地形図「柿岡」  かすみがうら市 平成23年8月10日

  かすみがうら市と石岡市の境界尾根上に位置する雪入山(ゆきいりやま)を歩く。この山はどこが山頂かということになると、いまひとつはっきりしていない。           
かすみがうら市によって管理、運営されている「雪入ふれあいの里公園」のホームページでは「雪入山の名を持つ頂はない。千代田町の西部、雪入地区の背後にそびえる山々を、通称「雪入山」と呼び慣わしてきた」と書かれている。また、ウィキペディアによると、「雪入山は茨城県かすみがうら市と同石岡市の境に位置する標高390.7mの山で、もともと山頂は「剣ヶ峰」と呼ばれていた」と書かれている。このほか、山と溪谷社の登山情報サイト「YAMAKEI ONLINE」などでは標高345mの山としている。

県道236号表筑波スカイラインを走り、朝日峠付近の駐車場に車を止める。ここにはハンググライダーの離陸場があるが、あまり使われていないようだ。1130分、電波塔の建てられた小ピークまで続く道路の、入り口に設けられたゲート脇を通り抜け、九十九折の舗装された道を歩く。1144分、電波塔の建つ尾根上のピークに着いた。地形図に標高は書かれていないが、ここが通称「パラボラ山」で、剣が峰とも言い、ウィキペディアでいう雪入山なのかもしれない。電波塔付近では、周辺の草刈をしている人3人が、道路の木陰で昼寝をしていた。猛暑の続くこの夏は炎天下の作業はきついものがあるだろう。またここまで舗装道路がつくられているが、2人の登山者が車で入っていた。聞けば、許可をとってゲートを開けてもらい車で入ったとのこと

ここから345mの雪入山に向かう。この先は舗装もなくなり、山道となる。ガビチョウが盛んに鳴き、アブラゼミも暑さを増長させるが、道はコナラなどにシロダモなどの落葉、紅葉混交林で日差しをさえぎってくれる。1151分、再び電波塔が現れ、現在地を地図で確認する。この先、アップダウンの少ない道を進むと整備された場所に出た。地形図では等高線の閉じられたピークではないが、この場所は地図に現れないわずかなピークである。ここには「直登コース」や「剣が峰コース」などと書かれた道標が立てられている。ここも雪入山なのかも知れない。         ここも通過し、先に進むと1211分、アカメガシワの立ち木に「雪入山」と書かれた木札の取り付けられた場所に出た。ここが「YAMAKEI ONLINE」で示された雪入山だ。

   今回は3山の雪入山を歩いたが、「雪入ふれあいの里公園」のホームページに書かれているように、かすみがうら市雪入地区の市境界尾根上の山域を雪入山と呼ぶのであって、特にピークはここだというように決める必要はないのかも知れない。

 
 
右の表筑波スカイラインから左の道に入る 最初の電波塔のあるパラボラ山
分岐のある整備された雪入山 標高345mの雪入山